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We are IYHersパンツ どんなに嫌なことがあってもこのパンツをイヤッッホォォォオオォオウ!すれば 幸せになるよ!!!? ∧∧ ∩ ( ゜∀゜)/ ⊂ ノ (つ ノ (ノ ハ_ハ ( (゚∀゚∩ なるよ!? ヽ 〈 ヽヽ_) □←着地失敗ボタン ダサイタマンの作品です。 夏季向けパンツ . .... .. * 。+ ゚ + ・ ∧ ∧. _ 。・._、_ ゚ ・ パンツ買わないと肩叩かれないで終わりだぜ?…わかってるよな? / 彡ミ゛ヽ;)(m,_)‐-( _,` )-、 * / / ヽ、ヽ、 iー-、 .i ゚ + / /;; ヽ ヽ l ゝ ,n _i l  ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄ ̄E_ )__ノ ̄
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We are チャリンコエンジェルス #ref error :画像URLまたは、画像ファイル名を指定してください。 BASIC ADVANCED EXTREME LEVEL 3 5 7 Notes 185 295 425 BPM 145 Time Artist 浦安マリンエンジェルス ジャンル Version saucer fulfill 動画 -譜面動画 譜面動画 -プレー動画 プレー動画 攻略・解説 各譜面の攻略に関する情報はこちらへ。 [BSC]サビは隣接横2個押しと左右に離れた2個押しが混在している。ただリズムは4分までなので、エクセは狙いやすい。 -- 名無しさん (2014-05-28 23 31 46) [ADV]いきなり3→4→7の8分で始まり、4番が死角に入りやすいので注意。全体的には、4分配置と歌合わせの8分配置が混在している譜面。たまに付点4分も出てくる。 -- 名無しさん (2014-05-28 23 35 31) [EXT]16分の所はほとんど無し。但し、READY GO!!地帯(8+12+15+16→1+2+5+6)とサビ部分の車輪押し(2+5+7+10、7+10+12+15)が初見殺しのため、フルコン・エクセ狙い時は注意が必要。 -- 名無しさん (2014-05-28 23 38 21) [EXT]初見は厳しいかもしれないが、叩けるようになったらエクセも射程圏内。赤7ではエクセしやすいかと。 -- 名無しさん (2014-05-30 22 28 48) 名前 コメント ※攻略の際は、文頭に[BSC] [ADV] [EXT] のいずれかを置くと、どの譜面に関する情報かが分かりやすいです。 ※体感難易度を書き記す際は、クリア難度・スコア難度のどちらかなのかを明記してください。 また、攻略と関係ない投稿・重複した内容は削除の対象になります 攻略とは無関係の話は該当する欄(情報交換&雑談) にてどうぞ。
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「やあ、転校生。阿摩羅識あらかだ。これから君を送り込む山居ジャックの世界について、この2人と軽くおさらいしようと思う。 ちなみにオレたちはこの説明のために出てきただけだの登場人物だから覚えなくてもいい。 気になるなら小説版か漫画版の『戦闘破壊学園ダンゲロス』でも買ってくれ」 「阿頼耶識そらです。世界の“関係性”を調節してるの。 この世界に山乃端一人さんは1人だけ。ジャックさん以外の人は“唯一の例外”を除いて一人さんとは初対面に設定してあるわ」 「あたしは阿頼耶識ゆま! 時間を司ってるよ。時間を遡って、これまでの話を見せちゃうね」 + これまでのあらすじ これまでのあらすじ 小さな診療所で暮らしていた医師の山居直助、彼の養子である難病患者のジャック、そして看護師の山乃端一人。 冬のある休日、直助が外出している間に、診療所が突然爆発した。 犯人は一人に恨みを持つ男・ビッグ馬場。“言葉”で馬場を何とか追い返したジャックだったが、鏡から現れた魔人・鏡助によって、この先も一人を狙う敵が現れると告げられる。 数日後、再び襲撃を受けた3人を、突然現れた少女・万魔が助けた。彼女は一人の“友達”だと言った。その正体は、一人の遺伝子をもとに作られた人造人間・山乃端万魔である。彼女は1年前、一人を救うために世界の再構築までしたのだという。 ジャックは万魔と彼女のクラスメイト・望月餅子、敵組織“AGAIN”を裏切ったウスッペラードとともに、一人を狙う“AGAIN”のリーダー・仙道ソウスケの根城・池袋に乗り込む。 万魔の言葉にヒントを受けたジャックは、ソウスケから「山乃端一人を狙わない」という言葉を引き出すことに成功した。 その後、ジャックたちは万魔の父親が持つ裏組織が経営する温泉旅館に身を隠すことにした。 しかし、ジャックたちの護衛をするはずの日賀が殺害され、一般客だった大学生の瑞浪星羅たち一家や会社員・針方天童と、これ以上の被害者が出ないように大雪が晴れるまで固まって過ごすことになる。 だが、天童は難病の娘の治療費と引き換えに一人の殺害を警察に依頼された敵であった。 自らの魔人能力を暗殺に応用し一人を追い詰める天童だが、罪の意識に耐えきれず自白したところを星羅に斬り付けられる。 ジャックは星羅の矛盾するが心に響く発言で“言葉”の可能性に気付かされ、星羅にも天童を殺させまいと、全員の魔人能力を打ち消して話し合いに持ち込んだ。 翌日、天童は姿を消していた。天童を攫ったのはソウスケの分身であり、実は日賀を殺した犯人もまたこの分身であったのだ。 「分かったかい? それじゃあ、そろそろ行ってもらおうか」 警察が一人を狙っているという情報を、ジャックは事前にソウスケから知らされていた。 何はともあれ、まずは殺人事件の調査に来る彼らから逃げるのが最優先だった。 旅館の支配人から預かったキーで車に乗り込む。なんでも雪をすごいスピードで融かしながら走れる車らしい。 直助が運転席、ジャックが助手席、そして後部座席に一人と……さらにもうひとり乗り込んできた。 「星羅サン!?」 「私、現場見てないし、こっちのほうが力になれるかなって……あっ、家族のみんなにはちゃんと言ってるんで大丈夫です!」 正直巻き込みたくはなかったが、問答している間に警察が来てしまっては困る。 ここは連れていくしかない。 「じゃあ、発車するよ!」 そう言って直助はアクセルを踏んだ。 道中、万魔と電話で連絡を取ることができ、隠れ家のひとつに集合することとなった。 会ってみると、隣にぺたぺたくっついてた少女がいない。ジャックは気になって尋ねてみた。 「餅子サンは?」 「ウスッペラードの奴を探してもらってる」 「ウスッペラードサンを?」 たしかにソウスケとの戦いでは頼りになる戦力であったが、万魔には父親のクリスプ博士を通して多くの魔人とコネがある。わざわざウスッペラードを探すほどでもないとジャックは疑問を抱いた。 が、その疑問を解消する前に、鏡の中に鏡助が姿を現した。 「お揃いでしたか」 初対面の面々が自己紹介を済ませた後、鏡助が旅館で言いかけた話を続ける。 「では、改めて“転校生”の話からですね」 転校生。もちろん、「通う学校を変えた学生」という通常の意味ではない。都市伝説として知られている、並行世界を行き来する次元の旅人の総称だ。 転校生は実在することが鏡助の口から語られた。 「転校生は本来“依頼”を受けることで並行世界に渡ります。ですが、これから来る彼女は“かわいそうだから”その原則を無視して自由に行動が許されています」 一人は学生の頃聞いた噂を思い出した。 「たしか『転校生が立ち去るとき、世界からひとり、人が消える』……」 「それは、普通なら依頼に対する“報酬”です。ですが彼女にはその制限はない。直接狙ってくるでしょう。一人さん、あなたをね」 もはや名前が出ることに驚きは無かった。鏡助は淡々と話す。必要なことを。 「一人さんを守るなら、転校生と戦う必要があります。 転校生は魔人から進化した存在で、もともとの魔人能力に加えて転校生共通の特性を持っています。それは“無限の攻撃力”と“無限の防御力”です」 「無限?」 「例えば、ジャックさんは魔人になって相当頑丈になったそうですが、それでも傷は付きますし、火傷したり感電もしますよね?」 「エエ」 「転校生はそれとは“次元が違い”ます。あらゆる攻撃を受けても、そもそも傷を負いませんし、その気になればどんなものでも破壊できます。頑丈なジャックさんに対しても一撃で致命傷を負わせます」 そこに、星羅が口を挟む。 「それって私の能力で何とか……あっ、無理だ、ごめんなさい」 言い切る前に自己完結してしまった。 星羅の能力『ノックスの十戒』は大鎌で傷付けた相手の魔人能力を、傷の深さに対応した時間封じる。 しかし、転校生はそもそも傷が付かないと鏡助に言われたばかりだ。無限の攻撃力と防御力に対して効果があるかどうか以前に、『ノックスの十戒』自体が発動しない。 本当は転校生の無限の防御力を破る方法はある。無限の防御力はあくまで物理的な攻撃に対する耐性であるため、病気にするだとか、酸欠にするだとか、洗脳して自滅させるだとかで攻撃できるのだ。 だが、鏡助はそれを伝えなかった。 なぜなら、ジャックが気にしているのはおそらくそこ(攻撃方法)ではないだろうからだ。 「転校生ハ、ナゼ人を連れ去るのデスカ?」 そう、ジャックはきっと“説得”を望むだろう。だからそのための手がかりを求める。 鏡助は微笑んだ。 「遺体を持ち帰ると、自分の世界に“その人間”を存在させることができます」 情報を与える。だが同時に戒めも。 「ジャックさん、あなたのやりたいことは分かっています。私もできるだけ協力したい。ですが、彼女は他人を何とも思っていません。厳しい戦いになると思いますよ」 ジャックは無言で頷いた。 ふと、気になったことを万魔が指摘した。 「なあ鏡助さん、さっきからやけに詳しいけど、あなたもその転校生ってやつなんじゃないですか?」 鏡助は観念したように答える。 「ええ、そうですよ」 「やけにあっさり認めるんですね」 「転校生は嘘をつけませんから」 「本人に言われても判定のしようが無いけど……」 一人が神妙な顔で尋ねる。 「ねえ、鏡助さんも転校生なら“報酬”を……」 濁した部分、「人を殺すのか」という真意を鏡助は読み取った。 「ええ、私も転校生ですので……。 ただ、今回に限っては『イグニッション・ユニオン』の設営の依頼をこなした後、私はこの世界に留まるために、まだ報酬を受け取っていません」 「それを、諦めてもらうことは?」 「実は、迷っています」 しばらくの間、誰も何も言えなかった。 しばらくして、ジャックが気まずそうに口を開く。 聞きにくいことだが、鏡助が慌てて伝えてきた以上、緊急のことなのだろう。ならば聞かなければいけない。 「スミマセン……旅館で話シテいた精子と言うノハ?」 「ああ、それは、別の話というか、いや、転校生も関係ある話なんですが……」 鏡助もしどろもどろだ。気持ちは分かる。 「並行世界を渡る、一人さんを、えー、妊娠させようとする、あの、精子の、一団が、押し寄せてきます」 「それもあたしなの……」 もはや名前が出ることに驚きは無かったが絶望はあった。 「ただ、どうしても目的を達成する前にその世界の一人さんが死んでしまうので、一人さんが死んだ世界を、そうですね、塗り潰して、まだ一人さんが生きている世界に……そう、溢れ出すのです」 「転校生との、関係ハ?」 「なにぶん多くの世界を巻き込んだ問題なので、“依頼”に関係無く転校生が駆り出されているのです」 「ちょっと待って」 万魔が話の流れを遮って、考え込む。ちょっと嫌そうな顔をしながら。 「ひとつ戻るけどさ……他の世界の一人が死んでる、でもそれはソレのせいじゃないんだよな?」 鏡助の目が光る。 「万魔さん、あなたはきっと私と同じことを考えているのでしょう。お聞かせください」 「ああ。一人はハルマゲドンを起こす魔人じゃなくなった。でも、一人が色々な理由で殺されそうになっているのは、並行世界が似た世界であり続けるために、一人の死というひとつの結果に引っ張られてるんだ」 万魔は自分で言ったことに絶望する。 「そんなの、一体どうしろって言うんだ……」 鏡助は答える。 「この世界を、並行世界から切り離せばいいのです」 万魔は顔を上げた。 「方法はあります。大丈夫、役者はすぐに揃いますよ」 話が一段落したのを見て、直助が立ち上がった。 「私はそろそろ行こうと思う」 針方天童の10歳の娘・桜の病状を診にいくのだ。 「この逃亡の日々で、どれだけ悔しい思いをしてきたことか……」 拳を握りしめ、ギュッと目を瞑る。 「日賀君……」 「直助さん、俺たちは、そういうこともあるかもしれない世界で生きてきたんです。 でも、もっと目を配っておくべきだった」 「いや、すまない万魔君。そういう話をしたかったわけではない。 ただ私は、これ以上後悔したくないという話なんだ」 直助は目を擦って、顔を上げた。 「もう相当病状は進んでいるらしいが、行きもしないうちから何もできないかどうかなんて考えても仕方ないことだって、この2か月で学んだのだよ」 隠居した町医者ではない。ぎらついた目の、かつて名を馳せた山居直助がそこにいた。 まとまったと思ったところで鏡助が口を出す。 「気勢をそいで悪いのですが、直助さんおひとりで大丈夫でしょうか」 「うーん、直助さんはあんまりマークされてないと思うけど……」 「じゃあ、私がつくよ。転校生との戦いにはあんまり役に立たないみたいだし」 立候補したのは星羅だ。万魔は自分も転校生相手に有効な手は無いとは思いつつ、敵対組織に狙われるリスクを考えると、とくに因縁も無い星羅が一緒の方がいいと思った。 「分かった、任せるよ。直助さん、もし“時間が必要になったら”電話してください」 「ん? ああ」 直助と星羅を見送った後、ジャックも別室への扉に手を掛ける。 「万魔サン、ヒットリサンを、頼ミマス」 「ジャック……?」 ジャックは後ろめたそうに視線を避け、そそくさと部屋を出る。 鏡を見ると鏡助も奥に引っ込んでしまったようだ。 残ったのは2人。 「万魔ちゃん、泣いて、いい?」 万魔は無言で迎え入れ、一人は胸の中で泣き崩れた。 万魔は幼子を寝かせるように背中を優しく叩く。 幼少時代も母親も存在せず、父親にそのようなことをされたことも無い万魔だったが、その行為は自然と出てきた。 閉めてすぐの扉に、ジャックは全体重を預ける。 顔をしかめ、腹を押さえる。 (ダメダ、マダ!) もう少しだけ、倒れるわけにはいかない。 残っていた痛み止めの最後の1錠を、ジャックは口に含んだ。 林の中、天童は自ら呼び出した警察のエージェントと対面していた。 「それで、電話口だと言えない報告というのは何なんだ?」 「そ、それは……」 “両側”から威圧感を受けて天童はすっかり委縮していた。代わりに木の陰からの声が答える。 「こういうことだよ」 銃を構えたソウスケが三方向から姿を現した。 ソウスケは魔人能力『心覗の嗜み(ジェントルマンシップ)』を用いて自分自身の分身を3人まで作成できる。その全ての分身をこの場に 寄越したのだ。 三方向から銃を向けられたエージェントはしかし全く焦る様子を見せない。 「ふん、小悪党が」 「そうだねえ、やっぱり女の子ひとり殺すのに国家権力切ってくる巨大組織には敵わないよ」 「“我々が”そんなことをするわけがないだろう」 「その叙述トリック未満の言葉遊びは、前回僕が似たようなのを使ったよ」 「……いくつかの裏組織にハルマゲドンの噂を流したが、牽制し合って逆効果だったな」 「看破した途端正直に喋るんだねえ……まさか録音されてないとでも思ってる?」 「脅しのつもりなら“別に構わん”。もう体裁を気にしていられる時期は過ぎた」 「時期?」 「噂にはあの女が死ぬとハルマゲドンが起こると流したが、真実は全く逆だ。 このままあの女が死んでくれなければ、異世界から世界を白く染め上げる脅威が襲来し、最終戦争(ハルマゲドン)になって世界が滅ぶ」 「なるほどね。彼女の居場所は知ってるのかい?」 「仙道、今は腹の探り合いをする時間も惜しい。さっさと要求を言え」 ぽつりと、一言。 「『EFB級指定リスト』」 EFB級。スラングとしてはズルい(チート)能力を表すのに気軽に使われる言葉だが、政府が指定するそれはもう少し範囲が狭い。それは国家の運営に危機をもたらす能力と定義され、基本的には単体で都市を破壊できる能力を指す。もしくは、それに匹敵するほど世界のバランスを崩せる能力だ。 「例えば“無条件の蘇生能力”であるとか」 EFB級指定能力者は政府に保護されるか逆に秘密裏に始末されることがほとんどだ。いずれにせよ、能力は秘匿され、国家機関にのみその情報が残る。 「……交渉にならんな」 「差し出せるものならなんでも差し出すよ。僕の首でも」 「違う。我々が貴様の望みのものを“持っていない”からだ」 「分かるよ、そう軽々出せる情報じゃない。けど別に、一度だけ能力を使ってくれればいいんだ。僕が会う必要もない」 「腹の探り合いはしないと言ったはずだ。無いと言ったのだから言葉通りに受け取れ」 ソウスケの登場以来蚊帳の外だった天童がつぶやいた。 「死者は……生き返らない……」 あってたまるか。でなければ、自分は何のためにここにいるのか。妻に先立たれ、娘も今命の危機に瀕し、他人を犠牲にしてでも娘を救おうとしたその全てが、ただの笑い話になる。 「針方のほうが賢いようだぞ」 エージェントはソウスケを嘲った。 「まあ、蘇生能力者が全くいないことはない。死後数日以内に限るだとか、蘇った者の意思が無くなるだとか、条件は付くがな。 魔人能力は個人の“認識”を世界に強制するが、人間はそこまで純粋に信じきれないものだ。 『人があっさり蘇るのはおかしくないか?』その疑問の分、蘇生は難しくなる」 そしてこう付け加えた。 「少なくとも、貴様が探している『英コトミに自由な人生を送らせることのできる蘇生能力者』を我々は知らない」 3人のソウスケはそれぞれ一瞬だけ動揺した。なぜ、自分の目的を知っているのか。 英コトミはソウスケが立ち上げた犯罪組織“AGAIN”の初期メンバーであり、闘技大会『イグニッション・ユニオン』でもソウスケのパートナーであった少女だ。 大会後、ソウスケが自身の分身をコトミに殺させることでソウスケの首に懸けられた賞金50億円を与え、彼女を“AGAIN”から解き放った……はずだった。 しかしその後ソウスケは重傷を負ったコトミと再会する。後遺症を憂いたソウスケは彼女を蘇生する前提で安楽死させた。 「馬鹿なものだ。今さら自分の首を差し出せるなら、あの時死の偽装などせず死んでおけばよかったのだ」 ソウスケは耐えがたい言葉を聞く。 「それなら気付いた警官が50億を“回収”しようとすることもなかった」 発砲音が3つ、林の中に響いた。 天童はしゃがんで目を瞑って耳をふさぎ、エージェントは涼しい顔をしていた。 「Say again? 銃声でよく聞こえなかったんだが」 「現場の独断だ。“我々”の総意ではない」 「っ……そんな言い訳が通用するとでも……」 「少し長話をしすぎたようだ。貴様が無償で協力してくれるなら別だが、そうでないなら帰らせてもらおう」 そう言ってエージェントはあっさりと逃げていく。 「そっちに用が無くても、こっちには今できたよ。警察に、コトミの痛みを、思い知らせてやらないとね」 3人のソウスケたちも、後を追った。 放置され後に残された天童は、緊張から解き放たれ、座り込んだ。 「私は一体、どうすれば……」 「あなた、針方天童ね。旅館からの話、大体聞かせてもらったわ」 声に振り向くと、体操服にブルマ姿の怪しい女?がいた。 「聞いた」とは一体どこから? 「あなたのやったことは決して許せることじゃない」 謎の女?は厳しく言い放った。 しかしその怒りの矛先は、天童だけではない。 「けど、そんなことを娘を思う父親にやらせるなんて…… あまつさえそれをやらせたのが私の“上”だなんて、同じくらい許せないわ」 彼女?は全くそう見えないが警察だった。 普段は囮捜査官だが、人手不足によって例の旅館の殺人事件の捜査に駆り出されたのだ。 「私は少女の味方、魔人警官のブルマニアンよ! 貴方には、マイナス100よりはマイナス50の胸を張れる父親であってほしいの」 「一体、何を……」 「私と一緒に、“上”の暴走を止めるのよ」 「あのね、カコ、新しいスカートかわいいなって思って買ったんだけど、皆からの評価がボロクソだったから、返品しようとしたのね。 だけど……できないって……ねえ、こんな世界、間違ってるよね?」 「がごぢゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん! 分かるよぉ! その店員は悪だよね! 絶対に許せない!」 一見ガールズトークのような会話に興じているのは、警視庁のトップである警視総監と、彼女が呼び出した“転校生”である。 「って話してる場合じゃなかった! 一人ちゃん拾ってこないと」 「ぐす……そうだね、はやく行っておいで」 転校生・金椎加古は自身の魔人能力を自覚していない。 その能力とは、自身の語る「悲しい過去」を相手に「悲しい過去」と思わせる能力である。 トートロジーじゃないよ。 加古と入れ替わりに部下が入ってきた。 「先ほどの方が、噂の転校生で……?」 「うん、かわいそうに……スカートがクーリングオフできなかったなんて……」 「そ、それだけのことであれだけお泣きに?」 「それだけって! それだけ……それだけ? ああ、うん、“それだけ”だよね……」 実は彼女が転校生を呼び出そうとしたところ、例の精子の件の対応で呼び出せる転校生がいないと言われてしまったのだ。どこの世界も人手不足なのだ……などと呑気に構えていられる場合でもない。その件こそがこの世界の存亡に関わるのだから。しぶとく泣きついていると、ようやくひとり、呼べる転校生が見つかったという。それが加古だった。 「じゃあ、そういう洗脳能力だったのかな。うーん、こんな簡単に解けるんなら、転校生とは言えちょっと不安かな。やっぱり私も出動しよう」 「け、警視総監自らが!?」 「当たり前だよ、“軽い”仕事じゃない。それに……」 この世界において、彼女は大きな災厄に巻き込まれることなく、少女から大人へと成長した。 殉職した父の背中を追って、追い越して、異例の若さで階級を駆け上がってきた。 そして今、別の世界でいつもすれ違っていた運命がここで交わるのだ。 「私が正義だから」 拳条朱桃警視総監は、東京を守るために立ち上がった。 庁舎を出た朱桃の足を最初に遮ったのは、入口の警備員だった。 警備員は朱桃のこめかみに拳銃を突きつける。 「私は忙しいんだ。そういうのは後にしてくれないかな」 「転校生とやらに任せておけばいいじゃないか」 「いいや、頼りきりにするわけにはいかない。でもそうだね、目の前の悪をどうにかするくらいの時間は取ってもいいか」 朱桃のこめかみから伸びた半透明の赤い手が銃を押し返し、そのまま警備員を巨大な掌で突き倒す。 「“AGAIN”リーダー仙道ソウスケ! お前を組織犯罪処罰法違反、殺人、詐欺、その他諸々の罪で逮捕する!」 朱桃の魔人能力『ハンドレッドハンド』は、朱桃の体から半透明の赤い手を最大100本出す能力。新たに生やした手の全てで、ソウスケを全力で殴りつける。 背後で発射音がした。どこからか新たに現れた別のソウスケがロケットランチャーを使ったのだ。 朱桃は咄嗟に別の数十本の手を背中から生やしてこれを防御する。先ほど出した手は100本全てではなかった。手のダメージは本体にフィードバックは無く、生やし直せば手自体のダメージも全快する。 もうひとり、毒ガス兵器を持ったソウスケが現れた。屋外で効果は薄いが、手をすり抜けて朱桃本体にダメージが及ぶ可能性がある。もっとまずいのは、それが庁舎内に散布されることだ。かといってもちろん外に出て一般人に危害が及ぶこともあってはならない。この玄関に3人のソウスケを縛り付けて戦わなければ。 「あの、ブルマニアンさん? この場合、どうすればいいんでしょう……?」 警視庁前にブルマニアンと天童が到着した。 ブルマニアンは判断に悩む。 上層部を止めに来たと言っても当然優先順位はソウスケを倒すのが先である。 問題はあのソウスケ3人に対して自身の能力が使えないことだ。 ブルマニアンの能力『日本国憲法拳法』は対立する者が犯罪を何種類しているかを明言し、その種類分自身の強さが上昇する。だが、あのソウスケ達は…… 「無理よ、私たちじゃとてもあの戦いについていけない。大人しく待ちましょう」 「そんな……」 苦笑しながら、ブルマニアンは付け加える。 「そうよ、それで消耗した警視総監を止めるか仙道を捕まえればいいの。賢いでしょ」 天童に怒りが湧いてきた。人を焚きつけておいて、自分はズルく立ち回るのか。 「それが……それが“胸を張れる”大人のやり方ですか?」 「あら、邪魔をするの? じゃあ、貴方も敵ね(・・・・・)。針方天童、強制わいせつ、殺人未遂、間違いないわよね?」 「……! ああ!」 ブルマニアンのアホ毛が1本から3本に増える。これでブルマニアンは普段の3倍の強さを発揮できる。 「ブルマニアンドロップキーーーーーッック!」 手で甘くガードする天童の横を大きく逸れ、ブルマニアンの蹴りはひとりのソウスケに直撃した。 「あら(・・)、外しちゃった(・・・・・・)」 「ブルマニアン! こんなところで何を!」 突然の乱入者に朱桃は声を上げる。ブルマニアンはソウスケが起こすような組織犯罪に関わる配置ではなかったはずだ。 「経緯は後です、警視総監! 今はこの犯罪者ども(・・)をなんとかしないと! 後、この仙道ソウスケは“偽物”です!」 朱桃は頷き、ブルマニアンにひとりのソウスケの相手を託す。 やはり、手が100本あっても味方ひとりの心強さには敵わない。 「偽物ならどうせろくな情報は渡してくれない! 撃破するよ!」 階級を超えた2人の、武器を使わせない猛攻が始まる。 ソウスケは直接戦闘の得意なタイプではない。手を変え品を変え、敵を翻弄するタイプだ。 だが今回は、分身を使い警備員に扮したとは言え、およそ真っ直ぐ向かってきている。 「なぜだか教えてあげようか? 君たちがコトミの幸せを奪ったからだよ」 「……その件についてはやりすぎたと反省している」 「反省? 違うね、君たちがやるべきは、コトミを生き返らせるか、さもなくば死をもって償うことだ!」 3体のソウスケが赤く光る。爆発する合図だ。 朱桃はダメージを無くすよう、ブルマニアンと自身を赤い手で包んだ。 それがソウスケの狙いだった。 再度のロケットランチャーで放ったのは、弾丸ではなく、強力な鳥モチだった。 「“くっつく”ってのは、割と使える能力だね」 絡まった手の間から、再度毒ガスを流し込む。 ソウスケたちの爆発はキャンセルされていた。 その様子を見て天童は焦った。 今自由に動けるのは自分だけだ。 何かをしなくては。胸を張れるために……。 ふと、天童はブルマニアンの不自然な言動を思い出す。 ブルマニアンの攻撃は外れたわけではなく最初から明らかにソウスケを狙っていた。 だとすると、天童に敵対するような言葉は、そうしないといけない理由があったからではないか? 天童のこの考察は正しかった。ブルマニアンの能力はソウスケの分身をモノと認識し、モノは犯罪の主体になれないために働かなかった。天童のほうを別に敵対させる必要があったのだ。 そして天童はブルマニアンの能力を事前に聞いてはいなかったが、“罪を数えた”ときの様子で当たりはついていた。 一般人の自分が凶悪犯罪者のソウスケと直接渡り合うのは無理だろう。ならば天童のすることは……。 「うおおおおおおお!」 自らの能力『想像上の(イマジナリー)ダン』でディルド型バイブレータを生成し、公道に放り投げる! 公然わいせつ! もう一度、今度は鋭い形のそれを再生成し、激しい振動で植え込みの端を少し削る! 器物損壊! 朱桃の半透明の赤い手を蹴る! 公務執行妨害! 段々胸を張れない人間に近付いている実感があるが、“目の前の凶行を止める”にはそれしかない。 ブルマニアンのアホ毛が6本にまで増え、鳥モチに掛かった赤い手を徐々に押し広げていく。 「貴方に“それ”をさせないために、能力を黙っていたのに……」 「ブルマニアンさん! 私はこっちだ!」 ブルマニアンとの間にソウスケを挟む位置に天童は移動した。 「許せない!」 神速の攻撃が、天童を狙う軌道にちょうどいる(・・・・・・・・・・・・・・)ソウスケの分身を砕いていく。 「私は!」 反撃する間もなく2人目のソウスケが、 「私の未熟さを!」 そして3人目も。 戦いはあっけなく幕を閉じた。 「本当に、ごめんなさいね」 「いえ、それより、早く“手”をほどかないと!」 「あら、そうだった!」 「誤診や見過ごしは無かったよ」 針方桜の治療状況を、スピーカーフォン越しの直助は冷静に報告する。やはり、余命宣告は正しい。 「ソウデスカ……」 しかし直助は諦めたわけではなかった。 「もしかすると、あの事件の日に大学で見た研究中の薬が使えるかもしれない」 それはこの生活の始まりの日。直助の留守中にビッグ馬場が一人とジャックを襲い、直助は万魔の銀時計を預かった日だ。 「でも、研究中なんですよね?」 万魔が尋ねる、というより確認する。彼女は別れ際「時間が必要になったら」と発言した。何か方法を持っているのだろう。 「ああ」 「もし薬が完成していたとして、投薬開始のリミットはどれくらいになります?」 「容体によるが……1か月程度だろうか」 「なら……5年あったら、その薬を完成できますか?」 直助は「どうやって」とは訊かなかった。「できる」でも「できない」でもなかった。 「分かった。完成させよう」 電話を切った万魔は、別の相手に掛け直そうとした。しかし、隠れ家の入口が開いたのを見て、中断した。 「なんだ餅子、ようやく――」 現れたのは餅子ではなかった。 「疲れたぁ~! カコ、教えられた道が分かんなくて2時間も迷っちゃった」 少女・加古が声を発すると、途端、隠れ家は通夜のような雰囲気になる。 「ソンナ……永遠とも思エル時間ヲ……」 「足ももうボロボロでしょう? 無理しないで、休んでいいんだよ」 「そこまで辛い思いをして、一体何のためにここまで……!」 その質問に加古は、一人を狙う衝撃の理由を話してみせた。 「えっとね、ユウちゃんに借りた本を一人ちゃんに又貸ししてたの。 だけどぉ、一人ちゃんが死んじゃったから、代わりの一人ちゃんを持ってきて弁償させないといけないのよ。 カコってばこういう汚れ役引き受けちゃうから健気よね」 なんということだろう。言葉も出ないとはまさにこのことか。 しかし、しかし一人は必死に声を絞り出した。 「あたしで……できることなら……なんでもするよ」 「一人ちゃん! ありがとう……」 加古は一人をその手に掛けようとする。この場の全員が加古に同情し、それを止められない。 ただし。 新しく乗り込んでくる者がいれば話は別だ。 「ギリギリセーフというやつですね!」 今度こそ餅子が到着し、状況を見て反射的に加古の伸ばした腕にパンチを入れた。 もちろん転校生の無限の防御力によりダメージは無い。だが、餅子の『もちもちぺたぺた肌』によって“くっつく”。それによって、加古の腕を引っ張って一人から逸らすことができる。 「ちょっとぉ、なにこれ!」 加古は振り払おうとする。攻撃行動ではないので無限の攻撃力は働かない。 しかし当然というか、振り払えないのなら直接叩いてくる。そちらは危ない。 どうするのかと思えば、餅子は空間に飲み込まれ、一瞬後には紙となって現れて攻撃を避けた。 「“絵に描いた餅子!”」 前には無かった技名が追加されている。 いや、それよりも! この現象を伴って餅子が現れたということは…… 「よう 紙(オレ)だぜ」 ペストマスクの怪人・ウスッペラードを連れてくるのに成功したということ! しかし、この場を切り抜けることができるだろうか。 ウスッペラードの能力『紙造りの世界(paper craft)』で転校生を紙にできたとして、それで攻撃が通るようになるかどうかは分からない。 そもそも彼らが加古のことを転校生と認識しているか、転校生の特性を知っているのか。 さらにそれ以前に、彼らはまだ加古の発言を聞いていないから彼女の能力に飲み込まれていないだけで、耐性があるわけではないのだ! そこまで分析して、「やはり自分が動くしかない」と決意した。 「たしかに、あなたも辛かったかもしれません……ですが! 私の母は! 私を産んだときに亡くなったのです!」 加古を“掴んで投げ飛ばす”。転校生に対してそれができるのは―― 「『虚堂懸鏡』!」 ――同じ転校生だけ。鏡助が、鏡から出てきていた。 彼は自らが映っていた鏡に加古を閉じ込めると、それを無限の攻撃力で微塵に砕いた。 「鏡助サン……?」 「自分のほうがより悲しい存在だと強く念じる……彼女の“能力”へのひとつの対処法です」 鏡助の行動によってジャック、一人、万魔の3人は我を取り戻す。鏡助は加古の能力を説明した。 「おそらく、彼女がここまで戻ってきたとき、私は精子の対処に追われているでしょう。それまでに、転校生の特性含め、対抗策を見つけてください」 鏡助は警戒しているようだった。外敵ではなく、この場の誰かを。 一度目を閉じて落ち着けた後、鏡助はウスッペラードの方を向いて言った。 「よく来てくださいました、ウスッペラードさん。あなたが“1人目の”切り札です」 「カッカッカ、まあオレは悪だから、余計なことは黙っといてやるよ(・・・・・・・・・・・・・・)」 「……恐れ入ります」 鏡助はひきつった顔を隠せなかった。 話は昨年の春に遡る。鏡助はとある世界を目撃した。 それは、山乃端一人の死を、世界を作り直すことで回避した世界。 この時代設定の並行世界群では3つの大きなイベントが発生する。 “殺人鬼の夜”、“愚者の旅”、“炎の祭典”。 多くの世界でその3つのイベントのいずれかが、その世界のダンゲロス・ハルマゲドン――山乃端一人の死亡によって幕を開ける戦い――となる。 この世界でそれは本来“愚者の旅”――タロットを巡る戦い――に割り当てられていたが、世界の再構築によってダンゲロス・ハルマゲドンではなくなった。 ただ問題は、多くの世界で山乃端一人が失われたことにより、この世界にもやがて例の精子たちが辿り着くだろうということだった。 そこで鏡助は、この並行世界群ともまた違う理を持った異世界から来た存在を探し出した。それこそがウスッペラードだった。 「ウスッペラードさん、世界征服を再開するつもりはありませんか?」 「ないな」 突然の転校生の申し出にちょっとは面食らったウスッペラードだったが、ゆるーく答えた。 「オレも数百年前にこの世界に流れ着いた時は天から来た神だの何だのと崇められてやる気になってたけどよ、今はこの堕落した生活が気に入ってるのよ」 「大丈夫です。あなたに動いてもらうことはそう多くない」 しかし鏡助も引き下がらない。 「私をそちらの世界に召喚することと、とある大会を開催する交渉……これは私の言うとおりやっていただければ問題ありません。そして最後に能力を使ってもらう、必須なのはそれくらいです」 「十分多いじゃねえか! それによお、転校生の召喚ってたしか縁近いニンゲンを差し出さないといけないんだろ? ほらなんだ、報酬とか言って。そんなやつオレにゃあいねえよ」 「報酬に関しては……かなりギリギリですが、なんとかなるでしょう」 「どういうことだ?」 「かつてあなたを神と崇めた者たちの末裔です。たとえ本人が信仰していなくても無意識レベルで縁ができている」 「ふーん、名前は?」 一瞬のためらいがあったが、鏡助ははっきりとその名前を口に出した。 「“山乃端一人”」 ウスッペラードは数百年分の記憶を探ったが、名前はおろか名字にも心当たりは無かった。 「いや、知らねえな。だが、お膳立てしてくれるなら『しゃーねーな』って感じだ。やってやろうじゃねえか、世界征服!」 “炎の祭典”イグニッション・ユニオンを開催するC3ステーションは、既に独自のVR空間における闘技場のシステムを持っていた。それは現実と遜色ない空間を提供できるシステムであったが、2対2、4人分の魔人能力の演算となると多少のトラブルが発生することが他の世界で実証されていた。そこで鏡助は、鏡の世界に人を送り込める自らの能力『虚堂懸鏡』を会場の設営に提供することを“依頼”と定義した。 一方、ウスッペラードは資金のほうを調達しに、スポンサーとなる企業へ企画のプレゼンをしに行った。が、 「……というわけで、この世界まるごとペラッペラにしてしまおうという計画ペラ」 なぜか途中から世界征服のプレゼンになっていた。 「ふむ……」 おいしい水を一口飲み、売り込み先の営業マンは評価を下す。 「紙の世界で火薬を用いた兵器は使えなくなるだろう。なぜなら紙の兵器自体が熱に耐えられないからだ。 だが、水はどうだ。水は確かに紙を脆くする。そういう意味で兵器として使える。そして多少水を掛けただけで紙が破れるまでには至らない。つまり、人道的だ。 ということは、紙の世界では“水が売れる”」 どうやら世界征服の計画も気に入ってしまったようだった。 彼はさらさらと契約書にペンを走らせサインをした。 「そういうことなら後援しよう。大会の件、C3ステーションにはこちらから打診しておく。ミスターU(ウスッペラード)の名でな」 「いいねぇー、謎の人物! これぞ黒幕って感じだよな~」 こうして、飲料水業界最大手のミズリー社がスポンサーとなることで、鏡助をこの世界に潜り込ませるためのイグニッション・ユニオンの開催が決定したのだった。 餅子とウスッペラードが隠れ家に来たので、万魔は彼らに後を任せて直助の元へと走った。彼に会わせないといけない少女がいる。万魔の銀時計を改造してもらった姫代生だ。 「久しぶりに会ったかと思えばひと月も能力貸せって横暴じゃねーか?」 「うっさい、こっちは人の命が掛かってんだよ」 桜の入院先は都内でも最大級の国立総合病院であった。 あやうく迷子になりかけたが、売店に飲み物を買いに来ていた星羅と偶然合流でき、桜の病室まで案内された。 少女は点滴に繋がれており、苦しそうに眠っていた。 直助は扉が開いたことも気にせず、その様子を真剣に観察していた。 「先生、万魔さんとお友達が到着しましたよ」 星羅の声にようやく直助は顔を上げる。 「おお! その子が例の魔人かい?」 「徳田愛莉だ。あたしの【アイリ・ラボ】の中なら、1秒が1分に、1分が1時間に、ひと月なら60か月……つまり5年になっちまうんだ!」 直助は愛莉と握手を交わす。 「ありがとう、よく来てくれた。よろしく頼むよ」 「さすがに5年ずっとってわけにはいかないけど、あたしも手伝うぜ!」 「ええっ、機械エンジニアじゃあなかったのかい?」 「薬学でもイケるぜ! なんせ天災だからな!」 そして万魔も 「俺の体も、好きなだけ使ってください!」 と言って紙となった生命維持装置と“予備の体”を直助に託す。 「桜ちゃん、きっと大丈夫だから、頑張ってね!」 星羅がうなされる桜に声を掛けた。 きっと、10歳の少女にとって1か月はとても長い。 転校生戦で力になれないと言ってついてきたが、ここでも彼女にできることはただ桜のそばにいることくらいだろう。 だけど、父親の居場所が分からず、直助たちがラボに引きこもる今、その「そばにいる」ができる位置にいるのは星羅だけなのだ。 だからせめてそれだけは全うしようと思った。 「山乃端一人さんを殺害する」 朱桃は感情を見せない目ではっきりと言い切った。 「そうしないと、私たちに明日は来ない」 「それが、あなたの正義なの?」 ブルマニアンの問いに、即答より一息遅れて、朱桃は答えた。 「そうだ!」 しかし 「いいや、違うね」 警視庁前に現れたひとりの男が朱桃の意志を否定した。 黒い革ジャケットにドクロプリントのTシャツと、刑事とは言えおよそ警察官とは思えない恰好の男であった。(それを言えばブルマニアンもそうであるが) 「遠藤」 「前みたいにハッピーさんって呼んでくれよ」 「ちょっと! 年下と言っても目上にそんな!」 ブルマニアンを無視して2人は話を続ける。 「お前はただ諦めただけだ」 「私だって悩んだよ。だけど、転校生でも勝てないんだ! 決断するしかなかった。私たちは、ひとりのために国民全体を危機に晒すことはできないよ」 「諦めてんじゃねえ!」 ハッピーさんの叫びが空気を震わせる。 「なあ、いつからそんなお利口さんになっちまったんだ? 前のお前だったら、勝てるかなんて考えずに正義の名のもとに突っ込んで行ってたじゃねえか」 「遠藤には、“責任”が無いからそう言えるんだ!」 「2人とも!」 ヒートアップする2人に対しブルマニアンも叫ぶ。ただ、喧嘩をたしなめようとしているだけではなかった。 「バチバチしてる場合じゃないの! 空を見て!」 「空?」 「あ、あ……」 見上げると、雲ではないもので空が白く染まっていく。 「もう終わりだ、この世界に来たら手遅れ……あれが到達したら私たちは蹂躙される」 ハッピーさんは笑った。 「よかったじゃねえか、これで妥協しない理由ができた」 その姿は、桜の入院する病院からも確認できた。 「万魔さん、あれ!」 星羅が指さした窓の向こうに、白の大群が飛来していた。 「もう来たのか! ごめん、あっちに戻る! “この体”も使っといてくれ!」 そう言って万魔は電池が切れたようにその場に倒れた。 彼女の意識は魔人能力『彼誰時(クライベイビーファーストクライ)』によって、隠れ家に残してきた銀時計のある所まで、新たな“予備の体”を伴って召喚された。 「鏡助さん!」 「とうとう、ですか。彼らは一人さんが隠れていようと本能で真っ直ぐ向かってきます。まだ屋外の方が逃げやすい。皆さん、外へ!」 一方鏡の世界。 加古はこの誰もいない空間で、ようやく外に出られそうな鏡を見つける。 商業ビルの壁の一部にはめ込まれた鏡だ。 「こーんなに歩かないと出られないなんて、カコってなんて不幸なの?」 しかし、鏡を覗き込んで、その視界に映る光景に、加古は外に出ようとする足を止めた。 「無理無理! あれなんなの! なんでこんな世界に来ちゃったのよぉ!」 この鏡の中の世界なら他の生物はおらず、あれらが襲ってくることもない。 加古は騒動が治まるまで鏡の中から出ないことを決めた。 精子たちはぐんぐん高度を下げ、気付く人たちも増えてきた。 飛行できる転校生の一軍が何とか押しとどめているが、彼らも数が足りないだけでなく、もうボロボロだ。 なぜ無限の攻撃力と無限の防御力を有する転校生たちが精子との戦いでここまでボロボロになるのか。単なる疲労だけではない。 では質問です。誰のか分からない精子があたなの体や服に掛かったらどうですか? 嫌でしょ? 究極まで自己進化を遂げた精子たちは、その“嫌さ”をも究極に進化させていた。 転校生の無限の防御力はあくまで物理的な防御力である。たとえ身体にフィードバックが及ぼうとも、“嫌さ”自体は精神ダメージである。だから転校生にも効く! 攻撃力にも同じことが言える。本来転校生は無限の攻撃力を持つがゆえに力加減が苦手だが、“嫌”すぎるあまりの忌避により、無限の力で思いっきり殴ることができないのだ。 街が徐々にパニック状態に襲われる。 そのとき、地上からいくつもの赤く長い塊が空に向かって伸びていく。 「私が……正義だ!」 朱桃は父親の最期の言葉を思い出す。 『朱桃……お前の……信じる道をいき……な――』 本心では一人を殺すのは嫌だった。 しかし、一人が生きていれば精子たちがやがて来て、この世界を滅ぼす。一人が死ねば、精子たちは来ず、世界は守られる。 いや。 ハッピーさんの言う通りだった。 真に立ち向かうべきは世界を滅ぼす存在のほうだ。 もはや動かない理由は無い。 「うおおおおおおおおおお!」 朱桃は手を届く限り伸ばして精子を殴る。 彼女は警視総監になったとき「これですべての都民に“手が届く”」と認識し、およそ1000kmの射程を手に入れた。これは東京最南端の有人島・母島までの距離である。 転校生への干渉が精神ダメージである以上、一般魔人でも転校生と同じように精子へ対抗できる。朱桃の増援は百人力だ。 「どうして、警察は敵じゃ……」 空を見て一人はつぶやいた。 普通魔人警察官は能力を秘匿しているものであるが、朱桃は派手に暴れまわることが多く、その赤い腕は都民に知れ渡っていた。実は彼女のスピード出世も、本人は知らないが、魔人のイメージアップを計る広告塔としての役割という側面が含まれているのであった。 で、その知れ渡った能力が、一人を狙う精子と敵対している。「敵の敵は味方」という思想でいけば、協力体制を取りそうなものだが……。 「まあ、“目が覚めた”ってところね」 一行の前に、ブルマニアンが天童を伴って現れた。 一人は万魔の陰に隠れた。 「天童サン」 「あの時は、本当にすみませんでした……」 天童は深々と頭を下げた。 ジャックは感情を見せずに伝える。 「娘サンの病気は、オトーサンが薬ヲ作ってクレテいマス」 それを聞いて、天童は泣きだした。 「ありがとう……本当に……ありがとう……」 落ち着いたところで、ブルマニアンが天童の腕を引っ張った。 どうやらブルマニアンは彼を留置所に送っていくようだった。 朱桃が参戦したとは言え、数で圧倒する精子に戦線は徐々に押されていく。 地上に達すれば対空攻撃の無い多くの魔人警官も戦列に加われるが、一般市民にも被害が出る。それは避けたいと朱桃はさらに拳圧を強める。 ここまで高度が下がってくると、人間大にまで自己進化を遂げた精子一体一体の顔が判別できるようになっていた。 彼らは進化の果てに一体一体が魔人のような特殊能力を持って転校生たちに襲いかかる。 見た目としては魔人同士の戦争そのものだった。 一人は、途中まで目を背けていたが、一度目を向けるとその光景から目が離せなくなっていた。 心臓が早鐘を打つのを感じた。 そして、仏教で言う“悟りを開いた”かのように、ある考えがふっと浮かんだのである。 それが勘違いでないと、何度も、何度も自分の中で確認して、ようやく小さく、一人は口に出した。 「あたし、産むわ」 全員が驚いた顔をして一人を見つめる。 隣の万魔が諭す。 「やけになっちゃダメだ、一人!」 しかし一人は笑った。 「やけになったわけじゃないの」 空を見て、 「あれだけの命が生まれたいってもがいてる。 他の誰でもなく、あたしのところで。 あたしはそれに、応えたいって思った」 もしかしたらヒロイズムかも知れないが、今この瞬間で言えば、それは偽りのない本心だ。 「確かに、あの中の精子から1人子を成せば、全精子の活動は停止します。そしてこれまで実は妊娠にまでこぎつけた例が4件ありました」 鏡助が事実でもって釘を刺す。 「しかし、彼らはあまりにも強くなりすぎました。その4例の母体はいずれも魔人でしたが、妊娠直後に体が爆散して死亡したと聞きます」 「ほら、一人! 考え直せ! な!」 しかし、鏡助は奇妙な符号を感じていた。これは運命なのか。 「ただ、非魔人でも、いえ、おそらく非魔人だからこそ安全に妊娠できる精子が、一体だけいます。対面する者の強さを映し出す……“ミラー・精子”。私がそれを、引きずり出します」 そろそろ地上戦へと移行する。鏡助は準備のために一度隠れ家に戻った。 加古を閉じ込めるときバラバラに砕いた鏡の破片を集めるのだ。 そして引き返してきた。 武装する警官がずらりと横1列に立ち並ぶ。 別の多数の警官が市民を避難させている。 その隙間を、鏡助は走った。 前線まで来ても、鏡助の足は止まらなかった。 侵入した異物に、精子たちは殺意を向けてもみくちゃにしてくる。 鏡助は、鏡の破片をバラ撒き始めた。 作戦は順調。問題は“この後のこと”だ。 (私が一人さんを報酬に指定したのは、私の報酬である間は他の転校生は手出しできないと思ったから。 だけどその理屈は金椎さんには通用しない。 それに……) 精子の中を掻き分けて、ぐちゃぐちゃにされながら、鏡助は思う。 (私は報酬を、一人さんを、求め始めている。 私はもう、ここにいるべきではない(・・・・・・・・・・・)) その白の濁流の中に、それはいた。 「やあ、私」 自身を映し出すミラー・精子の手を取り、今まで撒いてきた鏡の破片を振り返る。 「この辺りが……精神の、限界か……」 引き返しながら、唱えた。 「『虚堂懸鏡』!!!」 途端、前方にいた数多の精子は、鏡に吸い込まれていった。 「あなたはこのまま、警察と転校生に気を付けて、一人さんを目指してください!」 足がふらついて、地面に倒れる。 いや、まだだ。もうひとつだけ仕事が残っている。 懐から、鏡の破片と、銀時計を取り出した。 ひとつは、この戦いを終焉へと導く道具。 もうひとつは、母の形見。 鏡助は母を知らない。知っていることと言えば、16歳で自分を産んで亡くなったということと、名前だけだ。 母を想いながら、鏡助は自分の首筋に鏡の破片の尖った部分を当てる。 彼が死ねば、『虚堂懸鏡』は鏡の中のものを道連れに効果を失うはずだ。 まだ後ろにそうとう精子は控えているが、戦いはぐっと楽になるだろう。 鏡助はその手に力を 「馬鹿なことやってんじゃねえ!!!!」 込める前に、鏡を取り上げられた。 「ようは封じ込められりゃそれでいいんだろ!」 ハッピーさんだ。妖刀“武骨”で周りの鏡を傷つけていくと、それが箱に納められていく。 彼の能力『時よ止まれ、君は。(ファウスト)』だ。 鏡助は死に損なったことに苦笑いしつつ、精神の限界により意識を失った。 ミラー・精子が一人と対面する。 一人もまた、この精子に運命的なものを感じていた。 体の輪郭が一人のそれになっているが、その真っ白な姿から表情は読み取れない。あるのかどうかも分からない。 サイズ的にこれを胎内に入れるのは難しそうだが、ウスッペラードの能力で紙にして解決した。本当に便利だなこの能力。本人は心底嫌がったが。 一人は屋内に精子を招いた。 万魔と餅子にすぐ外で待機してもらっているが、部屋の中ではタイマンだ。 だが、感傷に浸っている場合ではない。外では戦いが続いている。 一人はスカートのままパンツを脱いだ。 待ちきれないとばかりに頭から精子が入ってくる。 「あっ」 自己進化した精子はすぐに受精を達し、その時点でボディーは吸い込まれた。 が、今度は急激に細胞分裂を始める。わずかな間に、妊娠数か月の胎児へと成長する。 しかし、あの時と違うのは、そのお腹の中から本物のいのちを感じることだ。 一人が“ナースコール”して、2人の少女が部屋に入ってきた。 一人のお腹を見て慌てる。 「はっ、はやくないですか!? どうすればいいんですか!」 「お、落ち子餅付け!」 それで笑っている間に陣痛が始まってしまう。 「うっ、くうううううううううう!」 苦しい。だが、ただの痛みではない。 未来を、きっと―― 結局1時間も経たない間に、妙に落ち着いた男の子が産まれた。 恐るべき進化を遂げた精子から産まれ、胎児としての成長も凄まじかったが、見た目は普通の赤ん坊とかわりなかった。すでに1歳児程度になっていることを除けば。 鏡の中から精子が活動停止するのを認めた加古は、ようやく外に出てきた。 喧噪の中、もう一度あの隠れ家へと走り始める。 「ヒットリサン! その子ハ!?」 一人に衰弱がほとんど無かったのは、精子のほうのエネルギーを使っていたからであろう。 すぐに隠れ家を出てくることができた。 一人は妊娠中、息子について“あること”を感じた。共有しておかないといけない。 「多分、この子は……」 しかし、言い切る前にそれはやってきた。 「一人ちゃん、ゲットぉー!」 ニコニコ笑顔のカコが、一人の首を刈ろうとやってきたのだ。 そして、その攻撃を受ける瞬間、 一人と赤ん坊は消えた。 手鏡を残して。 「えっ、そ、そんなあー! 一人ちゃん消えちゃったよ!」 そんな……そんな残酷なことがこの世にあるだろうか! せっかく苦労して見つけ出したのに! ジャックと万魔は鏡助から聞いた対処法『自分の方が悲しい過去があると思い込む』でガードしたが、思いの他加古の能力のほうが強く精神を持っていかれそうになる。 「うえええええん、ひーちゃんなんでこの子を置いてっちゃうんですかあああああ!」 「一人も酷いやつだペラ! オレのほうがましじゃないかペラ!」 あんたたち、鏡助の話聞いてた? 「万魔サン、“合わせ鏡”デス!」 「! 分かった!」 2人は言葉少なに打合せ、ちらっと加古と餅子、ウスッペラードのほうを見る。 「……でねー、ひとつくれるって言うから星型のほう取ったら怒られちゃったの!」 「それもひで―話だぜ……」 「ちゃんと普通のって言わない方がわるいんですよねええええええええ!」 怪我の功名と言うべきか、このまま2人を“聞き役”にして気が逸らせそうだ。 街で大きな鏡を探しながら、ジャックは“手鏡に映る”一人に話し掛ける。 「ツマリ、その子ハ……」 「あたし、今まで色んな人に助けられてきた」 一人は何かを思い返すように言葉を紡ぐ。 「これからもそうだし、この子もきっとそう。 この子には、その助けられた分を鏡のように皆に返せる子になってほしい。 だからこの子は『鏡助』なの」 一人の子は“この世界の”鏡助だった。 そして産まれてすぐの今すでに『虚堂懸鏡』の能力を持っている。 ならば、転校生の無限の攻撃力を無視した手段を、ジャックは取れる。 無限の防御力? 決まっているだろう。そんなもの、はなから何の関係もない。 話に熱中している3人を囲み、向かい合わせで買ってきた鏡を配置した。 万魔が餅子とウスッペラードを引き離す。 鏡の間にいるのは、ジャックと加古だけになった。 そこまでくれば当然加古も気付くが、対応して何かしようとする前に―― 「鏡助、今よ!」 「あうあー!」 『虚堂懸鏡』発動! ジャックと加古は2人きり、鏡の世界に閉じ込められる。 「またぁ!? もう、何度も何度も何度も鏡に閉じ込めて! そんなにカコのこと嫌い!?」 ジャックは 「ゴメンナサイ、加古サン……腹を切ッテお詫ビしマス……!」 しっかり加古の能力が効いていた。 対策法の効果が無かった訳ではない。あえてガードを取らなかったのだ。 そしてジャックは、辺りのビルのガラスを割って、破片を自らに突き刺した。 「え、ちょっと、そこまで……」 「う、グハッ……」 「な、なによこれ! カコが悪いみたいじゃない! 違うの!」 うろたえる加古。 だがジャックの体は徐々に固まっていき…… 次の瞬間、加古はまた同じ、人のいない街の景色を見ていた。 ただし、ジャックが無傷で生きている。 「どう……して……」 「『虚堂懸鏡』の効果デス。鏡の中デ死んだラ無傷で外に出サレます」 この仕様があるからこそ、イグニッション・ユニオンで生死を懸けた戦いをしても問題にならなかったのである。それはテレビで大会を見ている人なら皆知っていた仕様であるが、他の世界出身で転校生としての知り合い程度の付き合いしかなかった加古は知らなかった。 「タダシ――」 ただし、そこはそんなに重要ではない。なんなら鏡からも出られる。重要なのはここからだ。 「“無限”ノ合わせ鏡ノ中ノ世界カラひとツ出てモ、ソレは合わせ鏡ノ中デス」 「えーっと、なんて?」 鏡同士を向かい合わせると、片方の鏡に反射した光がもう片方の鏡に反射し、鏡の奥に鏡、その鏡の奥にまた鏡と言った風に、奥へ奥へと永遠に鏡が続いているように見える。 現実世界ならそれはそう“見える”だけなのだが、『虚堂懸鏡』の世界では実際永遠に“奥の世界”が続くようになり、対象者は“最奥”に閉じ込められるのだ。 「えっ、カコわかんない、カコがおバカさんだから? で、でもほら、学校って眠くなっちゃうじゃない。カコ、まともな教育受けられなかったのよね」 「ウッ……ソレハ……虐待、デスね…………可哀想に……」 鏡の外では、正気を取り戻したウスッペラードが万魔に尋ねていた。 「で? あいつらいつ出てくる気なんだ?」 「分からない。でも、鏡を見張っておいてほしいって言われたから、ジャックの考えではしばらく掛かるんじゃないかな」 「ま、お得意の説得が終わりゃあ出てくるか!」 それから半日が経過した。すっかり日が暮れていた。 「ねえ、おなかすいた」 鏡の世界では生物はいないが無生物は鏡に入ったときの状態で存在する。 なのでそこらへんの店で食料を手に入れようと思えば手に入れられるが加古にそのつもりは無いようだった。 いまのところ空腹より動くめんどうくささが勝っている。 「ウウッ……食べモノもロクに食べラレナイ……祖国ヲ思い出しマス……」 「そういやあんた、なんで日本来たの?」 「ソレは……」 ジャックは語った。実の両親のこと。病のこと。直助のこと。一人のこと。 「ふーん」 カコの感想はそれだけであった。 3日が経過した。 「ねえ、もうカコたち一生こんなのしか食べれないの?」 「カコサン……」 さすがにコンビニでレンチンできる弁当くらいは取ってくるようになっていた。 店員がいないのでお金はいらないが、なにぶんレパートリーに限りがある。 一度飲食店に行ってみたが、客席は食べかけ、厨房は調理中と、コンビニ弁当以上にあまり食べる気がしなかった。 前日はジャックを殺し続ければ脱出できると勘違いしてやってみたが、3回くらいで(無駄だと気付いたどうかも分からないが)飽きてやめたようだった。 そして、1週間が経過した。 お互い無言になる時間が増えた。 そのときを見計らって、ジャックがポロっと言ったのだ。 「加古サン、あなたは、悲シイ人デス」 自分を悲劇のヒロインと思い込んでいた少女は、その言葉に、 「……同情、しないでくれる?」 言いようのないムカムカを感じた。 ジャックを殴った。 ジャックを蹴った。 ジャックを潰した。 その度に“ひとつ外”に出るが、風景は変わらず、脱出に近付くわけでもない。 ジャックがただ、破壊される痛みを負い続けるだけだ。 でも、ジャックは言わなければならなかった。 これを言うために、ずっと待っていたのだ。 「キット、あなたのコト、誰も、見てくれナカッタんデス」 ジャックの言葉は、加古の一番深いところに、何かよく分からないけど突き刺さる。 「あなた自身デさえモ」 「うわあああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」 加古はジャックの言葉を拒絶するように、思いっきり叫んだ。 向かい合わされた鏡は反射を繰り返す。 その手前にも、手前にも、さらに手前にも、像はいる。 だから、ひとつ反射するたび、悲しみは増幅する。 加古の能力は合わせ鏡によって“悲しみの波動”として、もはや加古個人のエピソードとの関連を失うほどに増幅され、外の世界にあふれ出た。 さすがにそろそろジャックを救出しに行くか検討していた一行だったが、それどころではなくなった。 “悲しみの波動”は東京を包み込んだ。都民は悲しみに明け暮れ、心の弱い者は自殺をまで試みた。 そんな中、立ち上がる者たちがいた。 シスターが自殺する者を殺したら、その者は死ななかった。 異世界からの剣豪少女は自分と追っ手との殺陣を興行と称して人々を笑わせた。 相談屋は悲しむ者に直観的に解決するアドバイスを送った。 幽霊少女は自殺スポットに鬼火を起こして怖がらせ、近寄らせないようにした。 男装少女は首吊り自殺を阻止して回った。 地獄の公爵はその強大さを誇示し人々を救った。 影は悲しみのもとを飲み込んだ。 Vtuberは毒舌なトークで人々を鼓舞した。 大体何でも屋はいつも通り賑やかに人を救う。 女神の気まぐれで意図と違う世界に落とされた小さな英雄は、また別の世界に去る間際、手をつないで“同胞”を勇気づけた。 取り立て屋は自殺道具の時間の流れを変えて機能しないように。仲間の眠らせる能力のほうがめちゃくちゃ役に立ったのは内緒。 本の好きな少女は勇気の出る本の一節を張り付けて回った。 メイドにして騎士はただ愛する主人を守った。1人が1人を守ることが、全体として全てを守ることに繋がるのだ。 複製魔人の少女はトラウマを止めるために戦った。 絶世の美姫は自身の美しさを見せつけることで悲しみを止めた。悲しみによって能力が多少相殺され、彼らに後遺症は無い。 そして殺し屋は『孫に囲まれながら老衰で死ね』のカードを配って回った。 それぞれがそれぞれできることをし、この波動が治まるまでの数日間、東京を守ったのだ。 そして、あるスターも 「O・MA・E・RA! ふさぎこんでんじゃねえYO! オレの曲聞いて、元気になりやがれ! いくぜ! EEDERUWAISU!」 いつもの加古の能力の効果ではない。 加古は何も言っていなかった。 だが、ジャックは心から、加古のことを悲しい人間だと思った。 加古は誰のことも見ていない。 でも、逆に誰も加古のことを見てもいなかった。 そして、加古自身が加古自身を見ることも――。 彼女は、自分が嫌いで嫌いでしょうがなかった。 だから、“悲劇のヒロイン”という抽象的な概念へと、自分を押し込めてしまったのだ。 ただ、ジャックはその扉を開いて、彼女にそれを突き付けるのが目的だったのではない。 ジャックはその殻の奥にいる、“彼女自身”に語り掛けたかったのだ。 「あなたのコト、教えてクダサイ。悲しいコトじゃナク、あなたのコトヲ」 ジャックは加古に笑い掛けた。 それは何よりも残酷なことだった。 加古は半泣きになりながら、頭を回した。 「何も……」 出てこない。“悲劇”を禁止されたら、何も言えるわけがない。 「大丈夫デス、ボクはいつまでも待チマス」 「無いって言ってるじゃない! なんで私がこんな目に合わないといけないの!?」 直助がラボに入って3年が経とうとしていた。 研究中の薬は、主要な要件は満たしていたが、あと一歩、何かが足りない。 「もう1種類抗体が必要じゃねーの?」 愛莉が“なんとなく”資料を眺めながら直助に言う。やはり天才か。 「そうだな、もう一度必要な機能から整理してみよう」 愛莉が“必要な機能”をまとめ、直助が“そうなるであろう成分の構成”を化学式に落とし込んでいく。 そして、できた部分的な構成をひとつの分子にまとめあげる。 「うへー、こんなん人工的に作れるわけねー」 ところが、直助は途中で気付いていた。 この構造式を、何度も見たことがある。 夢にまで見たものだ。何度も“分からない”と恨みをぶつけた。 これが……“薬に必要”? ということは……! 直助は別の計算をし始めた。桜の命が差し迫っているのは分かっているが、こっちはこっちで危険な状態なのだ。ほんの30分、現実では30秒くらいだ。時間をください、神様。 「でき……た……」 「なんなんだ? その式は一体……」 「ジャックだよ! ジャックと桜君の病気は、互いに打ち消し合う薬が作れる!」 ジャックは、主張らしい主張は何もしなかった。 ただ、加古のそばにいて、催促もあれからしなかった。 少しだけ、本で読んだ話などをしたりした。 自分の周りのことは話さなかった。それが暗に催促されてるように思われるといけないから。 そしてさらに何日か経ち…… ジャックが倒れた。 「ね、ねえ……」 「大丈夫デスヨ」 「どう見ても大丈夫じゃないじゃない!」 ジャックはもはや普通に喋れる状態ではなかった。 が、能力の『ハナサナイカラハナサナイカ』ただ、どんなときでも話せるだけの能力で、話していた。 「どうしたら……どうしたらいいの……」 「落ち着いてクダサイ、ボクのコトハいいんデス」 「何言ってるの! この状態で……」 「時間ガ来た。タダそれダケデス」 ジャックは最初から“外に出る方法”を考えており、“外に出ること”を考えていなかった。 鏡の世界で死ぬと外に出されるが、それが“病死”という避けられない死なら、“無限に”鏡の外に出されて、加古は脱出できる。 多分、今の加古なら一人を殺そうとしないだろう。だから大丈夫なのだ。 加古はそのような理屈を分かっていたわけではなかったが、ジャックが何をしようとしているのかは分かった。 「分かった、話すよ……『私、あなたが死んだら嫌!』……これ、ちゃんと、私のこと……だよね……?」 それを聞いて安心したジャックは もうひとつの魔法の言葉を使った。 「『参りマシタ』」 イグニッション・ユニオン大会では“降参”することでも鏡の外に出ることができる。そして降参の意思を持つ者は“鏡の外”に出ても降参の意思を持っている。だから、病死と同様無限に鏡を外に出て、もとの世界に帰還できるのだ。 「何よそれ、だったらあの時点で降参しておけばよかった……。カコ、とんでもないこと言わされちゃったじゃない!」 「素直ナほうガ良いデスよ」 能力は発動しない。それが“悲しい過去”じゃなかった証拠だ。 「ペーラペラペラ! ようやくお帰りかよ! お楽しみだったのか?」 「おたっ……!」 加古は真っ赤になった。 「あ……」 一人と加古の目が合った。 このとき、加古は生まれて初めて他人の気持ちを考えた。 この人を殺したらジャックに嫌われるんじゃないか、と。 広い並行世界で唯一自分を見てくれた人を失う。 というかそもそも、自分の世界に帰ったらジャックに会えないのでは? 加古は電話を取り出した。 「もしもし、阿摩羅識? カコ、転校生やめる。うん、こっちの世界に住むから。そしたら弁償もしなくていいじゃん? うん、うん。じゃあね!」 そして、スッキリしたような顔で電話を切った。 「いいのか? そんな簡単に決めちゃって」 「いいわけないじゃん、カコ、故郷に戻れなくなっちゃったんだよ? あーあ、私ってかわいそうな子」 そう言いながら、顔は全く、笑っていた。 そして、この世界に残ったもうひとりの転校生。 「ええ、私が帰らないと世界を“独り立ち”できませんからね」 そう話す鏡助を一人は引き留める。 「鏡助……さんも、こっちに、残ったら?」 しかし鏡助は首を横に振った。 「いいえ、私はあなたが生きていてくれただけで十分なのです」 そして鏡の中へと……いや、 「……一度だけ、呼んでいいですか?」 一人が頷く。 鏡助は振り返った。 「行ってきます、母さん!」 「行ってらっしゃい、鏡助」 余韻も持たずくるっと踵を返して、転校生・山乃端鏡助はこの世界を去った。 その歩みに合わせて、足元が濡れていた。 「ペーラペラペラ! もう泣いて謝ってもやめてやらねえ! “世界征服”の時間だ!」 ウスッペラードが折り畳まれた触手をどこまでも、どこまでも伸ばす。 二次元の触手は三次元空間では無限に折り畳むことができる。それは世界を遍く浸食してく。 ビジュアルはまるでセフィロトの樹だ。 「紙には“表”と“裏”しかねえ! だから接する世界は最大2つだ! その次元の壁を“押しやって”切り離す! その“最後の”切り札は“お前”だ!」 指名されたのは、朱桃であった。どこにいたとか言わないで。 「世界を紙にするとZ軸方向には移動できなくなる。が、しかーし! “普通でない方法”なら“手は伸ばせる”! お前の能力なら、できないとは言わせないぜ!」 「まったく、正義が悪と組むことになるなんて、でも……」 朱桃は一人に向き合った。 「山乃端一人さん、何度も諦めたけど、あなたをずっと救いたかった」 それは、彼女が言ったのだろうか、それとも、創造主の彼(夕二)が―― 「間もなく世界が紙になるぞ! 総員! 備えろ!」 朱桃は仁王立ちの体勢で、そのときを迎えた。 (不思議な感覚だ。“前”と“後ろ”しか分からない。だけど、私の手は“横”の世界の壁に届く。そう“認識”するんだ……!) 「私が……正義だ!」 朱桃が赤い手に力を込める。 そのとき、ふと、“隣の世界”の▆▇▅▇▇▇▆▇▅は「面白い」と思った。「そういう世界もあっていいかも」と。だから、ほんの少し、朱桃の正義を後押しした。 そして“隣の世界”は離脱し、この世界との因果関係がなくなる。“山乃端一人の呪い”はこの世界から断たれた。 「ペラペラー、やっぱよー、オレは三次元が好きで“こんな能力”持ってたんだよなー、だからどうもしっくりこねえ、だから、オレの能力でもう一度三次元にしてやんぜ!」 ウスッペラードの『紙造りの世界』。本来は『平面を立体にする』能力なのだが、三次元世界においてどういうわけか、まったく逆に機能している。それは、紙にした後の世界を“紙のまま”三次元にすることによって“侵略”を完了する、そういう代物だったのだ。 こうして ただ一人を救う。それだけの結果として、世界は大きく様変わりした。 紙の世界はミズリーの営業マンの予言通りに火器による迂闊な暴力を抑止し、少しだけ平和になった。それはジャックの理想にも近付いたと言える。ただし同時に、すごく不便で壊れやすくなった。彼らはこの世界を守っていかなければならない。日常は続くのだから。 仙道ソウスケ。 彼は目的を遂げられず、かと言って終わることもできなかった。 警察に向けられたのは、彼の本気の怒りだった。 だが、自ら行くことはなかった。彼の命はそのために使っていいものではなかったからだ。 警察が知らないからといって可能性が尽きたわけではない。 あくまで彼の最優先はコトミの復活なのだ。 「そのときまた…… See you, “again”」 彼女と同じ名前の淡紅色の花が見守る中、桜は目覚めた。 見舞いに来ていた知らないお姉さんが、疲れたのか寝ている。 それを起こさないように、体操服にブルマのもうひとりのお姉さん?が花を眺めている。 「パパ……は?」 「パパはお仕事で忙しいの」 情状酌量の余地で刑期は短縮されたものの、少女にとっては長い間、唯一の肉親と離れることになる。 だがきっと再会のときは来るだろう。少女にはもう、病魔に打ち勝つ力が与えられたのだから。 そして―― ジャックにもまた、回復の兆しが見えてきた。 新たに家族が増え、家の中も随分とにぎやかになった。 そんな中、直助があるものを買ってきた。 「ちょっと、庭が寂しいと思ってね」 そう言って取り出したのは、桜の苗だ。 花をつけるのに数年かかるだろうし、1年に1度、数日しか咲かない。 それでも、きっとこれから先、我々は同じ花を何十回も一緒に見ることができる。 彼らは家族の誓いとして、その苗を、東京のこの地に植えた。 ダンゲロスSSエーデルワイス 山居 ジャック “We are already against fate.” 完
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【登録タグ VY1 W souya ニコニコ外公開曲 曲】 作詞:itsme(いつみ) 作曲:souya 編曲:souya 唄:VY1 曲紹介 歌詞 (作詞者ブログより転載) 暗い辛いゆらりふらり 暗い暗い泣きたくなるくらい暗いこの世へ 深い深い波の奥へ深入りしてゆく星たち 死を誕生と云った人々 この世をあの世と 体を檻と思い描いた 見初めた箒星 遠き星 認めよその光 違いを 残り少なに尾を引き 人の思う掃(はら)おうという暗さ 黒を洗おう祓おうというのか 狂い奮い清廉に永遠に己を正しいと 暗い慧眼 見通せぬ真実を はらり驕って散らして 常識に取り率(い)られて 溺れ 全ては統べるは真価は同じ 積もる雪の名が 追う血の流れを追い 知識や教えが否応なしに 曇る夕色か 意識や御教えか 明日は昨日 決めるは一思い 有る無し 生き死にも 決めるは人の重い思いとエゴ 得てして悪い 真実を捩じ曲げて 良くも悪い 曇らせる曇らせる程に ほら 生きているよ まだそこに + 英詞 (作詞者ブログより転載) Dark Hard Wobble Hobble (Dark) This world is dark, so dark (Dark) So that I want to sob (Profound) But there're stars, (Profound) which are going into such areas in the recesses of the seas [People once existed, who believed that death is birth imagined this world as the Underworld, the body as a bird cage] There's a comet with a fading tail, which was seen for the first time, seems as if it wants to purify the blackness As if it was going mad while assuming that its self was a diamond in the rough How haughty, O empty (There's the cosmic light which was seen for the first time seems as if it wants to clarify the blackness As if its self was going mad and summoning the courage eternally How silly) [O the stars far away from here, reference the difference How sinister of people to hate another clan A dimmed keen eye can't find things out any more, things which are utterly sucked down into the great generality and wallow in it] Everything is the same Everything has the same worth Falling snow, which is called the knowledge or doctrine, Judge the existence, of even life and death It's a human thing that giving color to the truths is enough to becloud these, letting these be clouded (Whatever is controlling everything? The clouded sunset? The consciousness? The precept? The existence, of life and death It's human's convenience) [Everything is the same Everything has the same worth No matter how far they trace the history back Willy-nilly, tomorrows can be bygones It changes with one push Leaden Mostly it goes sour It could be bad, but it could be good at the same time See,] We are still alive right here although no one can see or hear コメント 名前 コメント
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最近のお勧め動画 / 世界を動画で知る M dot Strange監督 ge Str8nimeで出来ている映画スブライミナスコップのプレゼンテーション ある日、空のアーケードの裏の部屋には... 誰もしたがっていないビデオゲームがあった。.... そのゲームには命と闘争や... 巨大な怪物とロボットの戦いとかが多くあった。タイトルは「我ら は変わったもの」だった。これから、中に入っているキャラ... ■ We Are The Strange 1h25m 元サイトで直接視聴する .
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【登録タグ CD CDW RunoCD 全国配信】 前作 本作 次作 - We are POP☆CANDY! ネギさま!Bravo☆ iTunes Storeで購入する Runo 発売:2009年10月21日 価格:アルバム¥600、1曲¥150 流通:配信 レーベル:KarenT 名義:runo CD紹介 「We are POP☆CANDY!」で知られる「Runo」氏の1stアルバム。 KarenTレーベルよりダウンロード販売が行われている。 曲目 We are POP☆CANDY! (feat. 初音ミク) My Beautiful Life (feat. 初音ミク) 日曜日フレーバー (feat. 初音ミク) ジャーニーエクレストン (feat. 初音ミク) トマトの気持ち (feat. 初音ミク) リンク KarenT:『We are POP☆CANDY! / Runo』 KarenT:『runo』 コメント 名前 コメント
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We are チャリンコエンジェルス(踊) 曲名 アーティスト フォルダ 難易度 BPM NOTES/FA(SA) その他 We are チャリンコエンジェルス 浦安マリンエンジェルス 【千葉】 2014 踊7 145 182 / 5 STREAM VOLTAGE AIR FREEZE CHAOS 41 30 0 14 4 楽譜面(4) / 踊譜面(7) / 激譜面(11) / 鬼譜面(-) 属性 渡り プレイ動画 https //www.youtube.com/watch?v=OKBOp3gV8Us (x2.0, NOTE) 解説 EDPも良譜面だが、DDPも良譜面。4分で渡り、8分3連地団駄のシンプルな構成で、DPの基礎を学べる -- 名無しさん (2014-05-30 04 27 49) 名前 コメント コメント(私的なことや感想はこちら) 名前 コメント
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GENRE TITLE ARTIST bpm notes CLEAR RATE J-CORE Here We Are The 4th feat.ここなつ 175 n%(yyyy/mm/dd) 攻略・コメント 交互押し・同時押しがメイン。密度が高めで最初から最後までいちいち皿が絡む配置がどんどんしんどくなってくる。皿同時始動のトリルも結構危ない -- 名無しさん (2020-11-03 18 35 13) 同時押しメインの体力譜面だが皿がいちいち拾いにくいタイミングで絡むのでひたすらしんどい。ラストの交互にも皿があるので疲労との相乗効果でかなり強めの譜面。 -- 名無しさん (2021-03-12 19 59 50) 名前 コメント
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We are チャリンコエンジェルス(楽) 曲名 アーティスト フォルダ 難易度 BPM NOTES/FA(SA) その他 We are チャリンコエンジェルス 浦安マリンエンジェルス 【千葉】 2014 楽4 145 101 / 9 STREAM VOLTAGE AIR FREEZE CHAOS 23 24 12 25 0 楽譜面(4) / 踊譜面(7) / 激譜面(11) / 鬼譜面(-) 属性 リズム難 プレイ動画 https //www.youtube.com/watch?v=NSQMEva1cF8 (x2.0, NOTE) 解説 BSPと違って音合せの付点2分があり、足4らしかぬリズム。とは言え、判定は甘いのでMFCは充分狙える範囲 -- 名無しさん (2014-05-30 04 26 25) 名前 コメント コメント(私的なことや感想はこちら) 名前 コメント
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GENRE TITLE ARTIST bpm notes CLEAR RATE J-CORE Here We Are The 4th feat.ここなつ 175 n%(yyyy/mm/dd) 攻略・コメント いつもの☆10Jコア譜面と思いきや後半から突然長い連皿や皿往復が出てくるので前半のノリで叩いていると忙しさに面食らう。気を抜かずに叩こう -- 名無しさん (2020-11-08 02 25 48) ⭐︎10の中でも中〜上位クラスの難易度。とっつきにくいリズムのCNから、突然の16連皿が2回あり。さらに片手16分のラス殺しに注意。曲調に反して難しいです! -- 名無しさん (2020-12-12 06 13 26) 名前 コメント